結婚式

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آلسلام عليكم

大きな都市の結婚式場で行われた結婚式に招かれました。

深夜に近い23時に結婚式場に到着。サウジの結婚式はその日の最後のお祈りの後で行うので始まりが遅くなります。式場に着くと新郎の親族がトーブと呼ばれるアラブの衣装で出迎えてくれました。そして親戚一同を紹介され一人ずつ握手。広間にはすでに大量のアラブの方々。普段会社では制服等を着ている人も今日はアラブの衣装です。

ちょっとしたお菓子とお茶を飲みながら待っているといよいよ花婿の入場。花婿が親族とともに入場し、お祝いの歌(?)が歌われました。家の繁栄を願っていると聞きました。ときどき周りを囲んだ人たちから相の手が入り、結構趣があり気に入りました。



歌の後は剣や棒、杖などを持った踊りです。花婿と親しい人たちが入り乱れて踊ります。踊りの輪が舞台に移動、しばらく舞台の上で踊ってようやく終了。次は順番に列を作って花婿、親族に挨拶です。握手、ほっぺたを合わせるといったアラブの挨拶をし祝福します。私も初めてアラブ流の挨拶をトライし、花婿とも頬を合わせてしまいました。


このあたりで午前0時時ぐらいになっていまいました。次は会食。隣の大広間に移り食事が始まりました。食事は羊のカプサ料理です。円形のテーブルの中央に大きな大皿があり、これに大量に炒めたライスその上に羊の肉が載っています。これを皆で食べます。基本は手で食べますが、スプーンも用意されていました。でも取り皿はなくちょっと食べにくい。これも美味しいです。

 



飲み物は当然お酒などあるはずはなく、ペプシとサイダー、水。他にはシュウマイか餃子のようなもの、あとはお菓子が一種類。上等のカプサはこれだけで十分もてなしたことになると思います。

1時前になると流れ解散。だんだん人が減り1時を過ぎるころには我々のテーブルを残すのみとなっていました。。そろそろ帰ろうとしているところに、花婿を含めた親戚一同がホールに現れてて皆と同じ料理を食べ始めました。このように会食時には花婿や親族はいません。当然来賓あいさつや余興はなしで適当に話しながら食べています。

いっぽう女性陣はこの時間でもまだ食事は始まっていないようでした。女性は朝の4時頃までやっているそうです。サウジは女性と男性は別々なので、当然花嫁は見れません。花嫁だけでなく建物内では一切女性にはお目にかかれませんでした普段女性はアバヤという黒づくめの衣装を身にまとっていますが、パーティーでは華やかなドレス姿だそうです。花婿のみ女性の会場に連れていかれて披露されるようですが、花嫁や花嫁の母などを除きみんな一斉に黒ずくめ早変わりするそうです。女性は家族以外に顔を見られることはまずありません。


剣を使った踊りは一般的ではないようで、マッカ地方の風習で、わりと古風な結婚式のようでした。日本に比べるとイベントはあまりありませんが結構楽しかったです。

ماساكي ناطاجيما